のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

いつか読書する日〜漫画編〜

そんなわけで、遅ればせながら私の中にサイバラブームが訪れております。
そーいや、あれって誰でしたっけ、ひと頃、とある芸能人がハマって話題になった、インドの、アフロヘアの超能力者、・・・あぁそうそう、サイババ! ・・・いや、ここで言及するのはサイババじゃなくてサイバラ、もっとクドく言うと西原理恵子の「西原」はニシハラではなくサイバラです、今さらですけど。

ま、それはともかく、です、「いけちゃんとぼく」に続き、サイバラ叙情系の漫画を、私は意外と読んでないことに気づき(無頼派系はかなり読んでっけど)、早速本屋に赴いたわけ。

西原理恵子って漫画家だけど、文化人でくくられる場合も多く、漫画作品といえども「エッセー」のコーナーに埋もれていたり、「女性の生き方」コーナー(かなり余計なお世話的なネーミング)に2,3冊あったり、書店によって扱いがかなりバラバラ。しかも古い作品は総じて品薄。

まーそんな中、金○堂ではレディースコミックの棚(ちょっと不本意)に西原理恵子作品が5冊ほど並んでおりました。ラインナップは相当歯抜け状態。でも仕方ない、とりあえず「女の子ものがたり」と「毎日かあさん4出戻り編」を買いました。

女の子ものがたり

女の子ものがたり

毎日かあさん4 出戻り編

毎日かあさん4 出戻り編


ところで休日の昼下がり、書店の漫画コーナーは妙に小理屈こねる早口の小中学生や、太ももに筋力なさそうなヲタ青年でにぎわっているんですけど(といっても地方都市ゆえ小規模な群れ)、そんな中、何だか静まりかえった、不思議な空気感漂う一角。

「BL文庫」。・・・・なんだ? BL。ベーコン・レタスでないのは明らか。

そう、BLとは「ボーイズラブ」。いわゆる同性愛漫画、って言っちゃうと身もフタもないけど、いわゆるそーゆーものよ。その日真剣に立ち読みしていらっしゃったのは、OLふうの若い女性3名。ボーイズラブの愛読者は圧倒的に女性でさァね。

そーいや私が思春期の頃だって萩尾望都の「トーマの心臓」とか竹宮恵子の「風と木の詩」流行りましたねー(あ、私は陸奥A子のオトメチック漫画が好みでしたが)。
で、映画では「アナザー・カントリー」とか「モーリス」が大ヒットしたり。そうそうそう、パブリックスクールですよー、禁断の男子寮ですよー。「モーリス」なんかアータ、相手役は今をときめくヒュー・グラント! ぷぷっ、ヒュー・グラントがBLですよー、時代を感じさせますねぇ(シミジミ)。
ですから「イケメンパラダイス」なんてドラマ見たところで、私ら世代、なァ〜んも驚きません! 「全寮制美少年群像、友情ときどきLOVE」の系譜は昔から洋の東西問わず人気を博しとったのよ〜!

・・・ってなこと言いつつ、ボーイズラブとはまったく関係ないけど買い求めた「女の子ものがたり」と「毎日かあさん4出戻り編」、・・・・面白かったです。とりあえず今しばらくサイバラブーム、継続しそうです。
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