のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

元春は今もサイコーなのです!!

COYOTE(初回限定盤)(DVD付)佐野元春'08ツアー 'Sweet Soul, Blue Beat'熊本公演に行ってまいりましたよー。
数日前の日記にも書きましたように、このライブに関しては正直なところ、年末、チケットを手配した前後から非常ォ〜にモヤモヤした気持ちを抱えておったのです。
秋に出たNEWアルバム「COYOTE」のプロモーションで元春はかなり精力的にテレビ出演して新旧取り混ぜたパフォーマンスを展開していたんですが、オトナっぽいと言えばオトナっぽいけど、昔の元春の歌とはあまりに違って体温低い感じで、ついでに昔の歌をキイ下げて歌ってるのが少なからずショックで、元春、どーしちゃったのよ?何で?声が出ないの?それとももう既に、昔みたいにシャウトして歌う気持ちを無くしてしまったの???・・・・などと、少々混乱してしまったのです。
私自身も、最近地元で元春のライブがなかったこともあって、もうここ10年ぐらい元春の生歌を聴いてない状況でしたので、元春の微妙な変化を見落としていたのかもしれず、変わってしまったのは元春ではなく、私なのかもしれない、なんてことも思ったりしました。正直、チケットは買ったものの、久々のライブは楽しみでもあり、少々不安でもありました。

去年見たテレビのライブはアルバム「COYOTE」のために組んだと言っていい若いメンバーのバンドで、その中には私が熱愛するCurly Giraffeこと高桑圭がベースを担当してることもあり、ま、ちょっと高桑圭をナマで見たかった思いも多少(いやけっこう強く)ありつつ、でもだよ、しかしだよ、今回のツアーは久々のHO BO KING BANDだよー!今じゃ大御所だよみんな。それがアンタ、元春のために集結すんだよ、見なきゃダメでしょ!

と、前置きが長くなりましたが、・・・・実際の話、今回の熊本公演はチケットの売れ具合が芳しくなく、タダ券も相当数出回ってると今日昼間聞いて、ちょっとブルーな気持ちになっていたんですが、いやしかし、とにもかくにも1階席には往年の、デビュー当時からのファンが集結、の雰囲気。勤め帰りの中間管理職っぽいサラリーマンや、妙齢の主婦、90年代にファンになったらしい若者たち、昔からのファンが連れてきた子供達、・・・・吉田拓郎よりヤザワより観客の年齢層は幅広い感じでした。

7列目で見る久々の元春。近い!髪こそ白くなったものの、顔も体型もまったく変わってないよ! めっちゃ元気だよ! 松たか子と暮れに結婚したギターの佐橋さん、ハートランドからお馴染みのドラマー、古田たかしさん、天才音楽職人Dr.KyOn! ・・・・やっぱ元春はHO BO KING BANDでなくっちゃね!熱いよ、メッチャ熱いよ元春! 

セットリストは80年代からNEWアルバムまでバランス良く散りばめたナイスなラインナップ。特にもう、80年代の神話のような名曲「ロックンロール・ナイト」の力強く、素晴らしいシャウトを聴いた日にゃ、ワタクシ不覚にも号泣です。元春、アリガトウ! 28年間、アナタのファンで良かった!(涙)

振り返れば、元春の歌でどれだけ励まされ、勇気づけられてきたことか。
「今までの君はマチガイじゃない」〜約束の橋〜
「つまらないオトナにはなりたくない」〜ガラスのジェネレーション〜
「瓦礫の中のゴールデンリング」〜ロックンロール・ナイト〜
などなど、たくさんの、キラキラした、宝物のような言葉によって、メロディーによって、私達は元春から生き方を学んできたんだよね。

一時期、元春が私達から離れたのか、あるいは私達が元春を忘れたのか、少し元春の歌が遠い時代があったかもしれない。でも、確実に、ずっと、生き続けてていたんだよ、元春のビートが、心の中に!

・・・って、あまり熱く語りすぎると呆れられそうですけれど、私の前の席のスーツのサラリーマンが昔通りにコブシを振り上げるさまや、若いファンが90年代の曲を声高く歌うさまや、タダ券で入った(かもしれない)2階席3階席の観客が総立ちになるさまや、ステージ上の元春やバンドメンバーの最高の笑顔、などなど、もうライブならではの一体感が味わえた、最高にハッピーなコンサートでした。

元春、本当にありがとう!!

P.S.
私や、私より少し上の世代というのは、確実にロックミュージックが身体に染みついていて、これから何十年経っても演歌ではなくロックを聴く年寄りになっていくんだよね。そういう意味で、元春にはこれからも私達のアイドル、もっと言えば「神」として歌い続けてほしいと思うよ。

◆セットリストはたぶん、このような。
1.グッドタイム&バッドタイム
2.アイムインブルー
3.マンハッタンブリッジにたたずんで
4.シュガータイム
5.ハートビート
6.7日じゃ足りない
7.ドライブ
8.ヤングフォーエヴァ
9.ワイルド・オン・ザ・ストリート
(15分休憩)
10.HKBインストゥルメンタル
11.君が気高い孤独なら
12.荒地の何処かで
13.黄金色の天使
14.恋しい我が家
15.観覧車の夜
16.君の魂大事な魂
17.ワイルド・ハーツ
18.ロックンロールナイト
19.約束の橋
20.サムデイ
21.アンジェリーナ
22.ハッピーマン
23.彼女はデリケート
24.悲しきレイディオ
25.HKBメドレー