のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

「大停電の夜」をようやく見る

物語もいよいよ佳境に入った木曜ドラマ「鹿男あをによし」、・・・・・ああ、ワタクシ、ついにガマン出来ず原作を読み始め、ドラマの進行を追い抜いて、ついに結末まで読み切ってしまいました。ああこれって最もやってはイケナイ禁じ手ではなかろうか?(だってガマン出来なかったのよー)

ドラマは言うまでもなくあと数回で終わることになりますが、いやーどう終結させていくんだろうねぇ? 
どう考えても、ハリウッド映画ばりの特撮、CGなしには表現出来ませんよ今後。
あ、でも鹿のローテクな動きからすると、あくまでもあの延長線上でこぢんまり表現するのかな?・・・まぁどっちにしろ、けっこう映像的にもストーリー的にもスカッと納得いく結末を迎えるのはかなりハードル高いドラマだと思います。あーもうこれ以上は申すまい(黙っとれ!)。


話変わって、映画「大停電の夜」のDVDを観ました。
かれこれ3年前の作品なので、何を今さら、と言われそうですが、本当にいい映画ですねぇ。当時もそこそこ話題にはなっていましたが、もっと評価高くても良かったんではないか、と思えます。
何より映像が美しい。撮影はフランスで活躍する永田鉄男ですよ。「エディット・ピアフ愛の賛歌」で仏セザール賞を受賞しています。ジンワリした移動ショットや、登場人物の心情にピタピタと添っていく独特のピン送り。けして奇をてらわず撮り方は極めて正攻法だと思うわけですが、それがもう綺麗で綺麗で。停電の暗闇と、蝋燭の、ぬくもりのある灯り。映像的にはとても難しいことに果敢に挑んでる映画ですよね。

クリスマス、しかも停電で、都市機能を失った東京。そんな非日常の空間で、いくつもの物語が交錯し絡み合う、・・・・まあ、その出会い方にちょっとデキスギ君な、予定調和な感じも否めないけれど、こんな偶然が起こっても不思議じゃない気さえしてきます。菊地成孔の音楽も、このたまらなく美しい映像と物語にぴったりでした。