のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

泣ける父の日

6月15日は、父の日でしたね。
今まで父の日というのは、我が家ではまったく何のイベントも行われない日でした。ウチの息子達ときたら幼少のみぎりから父の日だからって何かチチにプレゼントしようなんて思いつかない人達でして。あ、母の日も同様です。
・・・・と書くと、いやしかし今年は、感動的な出来事があったに違いない、と予感させますね? ところが、です。・・・・いや〜、イタイ。切ない。悲しすぎて、いくぶん笑える、いや笑ってみるしかないこの展開(涙)。

息子、当年とって21歳が街からメールしてきて「お父さんに父の日、何がいいかな?」と聞くもんですから「そうさなー、ユニクロのポロとかでいいんじゃないのー。ってオマエ、母の日はなかったけど」などと答えておりました。・・・・しかしナゼ?今年に限って。今まで何かプレゼント買ってよこそうなんて思い至ったことのなかったよーな子が。
おそらくですけど、デート中のカノジョが父の日のプレゼントなど選び出したので、じゃオレも的な? 何だかわかりませんけど、ふとそんな気持ちになったのでしょうよ我が息子。
しばらくして再び息子から「キイケースなんかどうかな?」というメールが。
キイケース?? ・・・・・そりゃいらんだろー、だってチチはいつも鍵束やらビクトリノックスやらジャラジャラと、ベッキーの携帯ストラップみたいな形状のものを持ち歩いており、アレがキレイに収まるキイケースなんて、まずもって売ってないだろうし、第一邪魔じゃん、キイケースなんて。
とまで書きませんでしたが、「お父さんはキイケース特に使わないんじゃないの?」という内容の返信をしたわけですが、・・・・21歳の息子に何てメールしてるんだ私、と気恥ずかしくもある。大丈夫かこの母子カンケイ! 何かハタ目にキモくないか?
とか思ってたところに、「もう買った・・・・・。ダイジョーブ、もし使わないなら売るよ」だって。・・・・売るよ?? し、質屋に? ・・・・あ、イマドキはネットオークションなのね。・・・・ってまさかアンタ、初めての父の日プレゼントだよー、使わないわけないじゃん、喜ぶよー、たぶん、ええ、きっと(汗)。

ところがねー、このチチときたら(私にとってはダンナですが)、ものすごーく正直っつーか、よく言えばピュア、悪く言えば傍若無人でKY! 息子から手渡された包み(ポール・スミスですよアータ!)を開け、最初に言ったのは「どーしてー?」ですよ。ったくもーこっちが「どーしてー?」ですよ。
続いて「コレ交換出来ないのかなー。だって使わないしー。いや嬉しいよ、嬉しいけど、使い道がないし・・・」ってアンタそこまで言うかッ!「はじめてのおつかい・父の日編」で全否定される息子が不憫〜! 中高生の荒れるお年頃なら確実に暴れてますよコレ。

息子は堪えてましたが激怒して速攻キイケースをオークションにエントリーしてましたよ。あああああ、切ないッ! ダンナひどい〜、イイじゃん、嬉しそうにもらっとけばー! 使わないからって、もらった瞬間イヤヅラって、タチの悪いキャバ嬢みたいじゃん!(どんな喩えだ?)

と、思う反面、ダンナは正直すぎるけどそれほど間違ってないのかもしれん、とも思った。息子も21にもなって、チチの日常を見ていれば、この男にポール・スミスのキイケースが必要かどうか気づきそうなものだし、そこに気づけないのは息子、オマエの方がKYではないか?という気も、しないでもない。

しかし、こーゆー場面に遭遇する家族はいたたまれんぞ実際。
まぁ、父子カンケイ今後しばらく悪化しそうな気配ではありますけど、・・・・ま、そのうち笑い話になればいいがと祈るばかりなり。まったくよー。