のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

強い男って、どんなんやねん?

マジだったんだ、石井(慧)ちゃん。
どうやら格闘家になるみたいですよ、まぁ小川直也を尊敬してるみたいだし、モハメド・アリみたく金メダル川に捨てたいとか言ってたし、・・・ってソレはね石井ちゃん、アリは人種差別とか貧困とかいろんなことと戦ってて、その悔しさで思わず川に投げ捨てたわけで、キミの場合、投げたい衝動はナニよ?って話なんだけどね、まぁ、その件は斎藤先生にしっかりお灸すえられただろうから、もういいけども。
格闘家になるんだねー。
てか柔道界もあえて引き留めないっつーことなんだね。まぁー強い上にキャラが立ってるから人気者になれるでしょうよ。せいぜいガンバって下さい、と前総理大臣みたいに激励しておきますよ。

五輪でメダル獲っちゃったりすると、地元では祭り上げられちゃうし、県庁とか市役所、母校なんか表敬訪問させられちゃうし、そうなると一躍「地元さらには日本の誇り」だし、「市民・県民・後輩の手本」だし「人格者」であることを自ずと求められるわけだよ。

それが田村亮子やQちゃんや有森裕子だったら適任だよ〜、・・・ちなみに我が地元のメダリストは柔道の内柴選手ですので、これまた期待される役回りを立派にこなす、安心して番組生出演してもらえる人。ホントよかったね〜。
しかし石井ちゃんはねぇ〜、人と一風違う発言を期待されちゃってるし、もとより本人がそうしたがってるわけで、石井ちゃんの動くところ取材陣大挙押し寄せ、石井ちゃんなりに期待に応えちゃって毎度仰天失笑発言とあいなるわけです。

大好きな人もいるでしょう石井ちゃん。しかし「けしからん!」と激怒する皆様も多いわけだね。柔道家がみんな人格者であらねばならぬワケではないけどね。第一、柔道界きっての人格者(と思われる)井上康生鈴木桂治は、五輪の舞台で相次いであんなことになったわけだし、公式の場で暴言吐けるくらいの強心臓ってのは石井ちゃんの強みなのかもね、とも思う。

まー品格を重んじる(らしい)相撲界も今まさにに大激震ですしね、いろんな幻想がガタガタと崩れ去っていってる今日この頃ですよ。なんとなーくみんながガマンし自制し合って、何とはなしに秩序が保たれていく世の中ではもはやないということなのかな。

《追記》
その後7日御膳に行われた記者会見で、石井ちゃんは「格闘技界に行きたい気持ちはあるが、今は大学卒業を優先したい。(転向については)焦っても良くないのでゆっくり考えたい」として結論を先送りしたようです。
どちらにしろ石井ちゃんを奮い立たせるものは既に柔道ではなく、何か他の道を模索してるようですね。