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のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

ARATAのこと、そして「14歳」

映画

えー、このところ俳優のARATAが気になっておりまして。きっかけは「蛇にピアス」ですけど、前にも書いたように「蛇にピアス」は映画としてはそれはもういろいろとダメダメな映画で、それってひとえに監督と脚本家に問題があったのだと思われ、あー同じテーマを、同じキャストで、もっと心ある監督・脚本家チームで撮り直してほしい、・・・といまだに思ったりもします。
ま、「蛇にピアス」がいかにダメか、はこの際置いといて、ARATA、気になります。ブログなどもチェックしておりますが、すんごく真面目な人です。真面目、って簡単に片づけちゃってますけど、とてもクレバーで、心根の良い人だと感じます。
そんなわけで彼のデビュー作と思われる「ワンダフルライフ」を借りてきました。
あの「誰も知らない」、そして私の大好きな「歩いても 歩いても」を撮った是枝裕和監督ですよ。感想としては、・・・・正直タルかったです。設定自体はとても面白いと思うんですけど、なーんか最後まで入り込めず。
映画の中の、10年ほど前のARATAくんはサラサラヘアーできれいな顔をしておりましたが、たぶんきっと当時「キミって、どうガンバっても窪塚洋介を超えられないね」とか言われていそうな佇まい。この雰囲気のままでトレンディードラマなどに出まくっていたとしたら、今みたいなARATAはいなかったかも。ええそりゃもう今の方が断然イイと思います。

で、その「ワンダフルライフ」と同時にレンタルしたのが、ブログでARATAが絶賛していた「14歳」という映画(ARATAが「実録・連合赤軍」で共演した並木愛枝さんという女優が出演しています)。地元のTSUTAYAにもありましたよDVDが。
これはねぇー衝撃を受けました。スゴい映画です。地味です、ええ暗いです。しかし、どんどん、どんどん心をわしづかみにしてくるこの感じ。
泣きました。14歳頃の、グレてるわけじゃないけどとても扱いづらかった息子のことや、14歳の子の母だった自分や、はるか昔、14歳だった自分のことなどをグルグル思い出して、リアルに泣けました。
いや実際には当時、それほど暗い日常だったわけではないと思うんですが、それでも総じて不機嫌な、やり切れない気分が充満していた気がします。
それにしても14歳の頃思っていたことを、当時起こった出来事を、その嫌な感触とともにアリアリと思い出すことが出来てしまうんですね、この歳になっても。14歳って私の中では特別。帰りたくもないあの頃(笑)。

あの頃があるから今の私がある、・・・・っていう言い方があるし実際そうなんだけど、出来ることなら経験したくなかったことの方が多い気がする、14歳当時を思い出すと。ものすごーくメルヘンな「人はこうあるべき」的な思い込みと、自分自身や自分を取り巻くモロモロとのギャップで日夜イライラオロオロしていましたねぇ。

そう、自分が14歳だった頃に感じたことは案外オトナになっても覚えているもんなんです。それが嬉しいような、哀しいような。でも私は自分で、そういったことを覚えておかなくちゃイケナイ人間なのだと何となく思っているので、そういう気恥ずかしいイタイ感覚は心の隅に留めておきたいです。

そんなことを思い出させてくれた映画「14歳」。大傑作です。