のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

「葉加瀬太郎」と「女の子ものがたり」

10/20(火)、葉加瀬太郎の熊本LIVEに行ってまいりました。

ってねアータ、 今年、熊本公演3回目ですよ葉加瀬太郎!! 1回は古澤巌氏との“バイオリンブラザーズ”のコンサートでしたが、それからほどなくソロLIVE、そして今回。いずれも超満員。よそで走りません、よその土地でこれほど盛況なのかどうかは知りませんが、熊本は入るんです、葉加瀬太郎
しかし年に3回も。いくら何でも来すぎです。しかも私、毎回行ってるわけで。

どんだけファンなんですか私??(いや、それほど「ファン」というわけでは・・・・・)
なーんかチケットが手に入ってしまう(代金は払ってるが・・・・ )
で、当日だって、ひどく嬉しげに行くわけじゃないんだけど、 行くとテンション上がるし、ひたすら楽しいww

何と申しましょうか、いつも市民ホール超満員で、その9割がオバチャンが占め(失礼、・・・てか私も十分そのカテゴリー)、耳馴染みのいい“泣かせ”の曲にウットリ、オバチャン全員、目がハート 。
あの葉加瀬が、超イイ男にさえ見えてしまうというヴァイオリンの魔力!(実際ハカセ氏は長身で脚長く、思うほど太ってなくて立ち姿はけっこう美しい。ただし顔は丸い)。

でもって、最後はおなじみ「情熱大陸」で 総立ちで躍りまくる(オバチャン)という、お決まりのカタルシスが心地いいわけです。
さらに会場でCD買った人には握手会までつくという・・・・(買いませんでしたが)。

よそは知りません、 よその土地でもそうかどうかは知りませんが、少なくとも熊本では、葉加瀬太郎氷川きよしにけして負けないオバチャンのアイドルです。
まぁーワタクシ的には美麗な音楽付きの楽しい演芸を見に行く、みたいなww
今回の目玉はご当地スライドショー。熊本に着いた葉加瀬氏が、黒亭、大黒、桂花、味千と4件のラーメン屋さんをハシゴし刻々と平らげていく様をドキュメントしておりました。ウケました。こーいったスライドショー(暴食の記録写真ねw)全国40数カ所でやるらしい。カラダ(胃袋?)丈夫ですね葉加瀬さんw


日付変わって水曜はレディースデーで映画1000円の日だったんで、かねてから観たかった「女の子ものがたり」を鑑賞。
西原理恵子の原作が大好きなんです。昭和の底のないビンボーを知ってるワレワレ世代の女は涙ボーダで読んでしまうサイバラさんの傑作漫画です。
その、映画化。身構えるねー。まー作者の毒舌サイバラがそこそこホメてましたので悪くはないのだろうと思っておりましたが。

で、観た。

まーね、時代考証とか、親友役の少女たちがあまりに可愛らしすぎるとか、「ビンボーでキタナイ」子がこんなに小洒落た服着ててええんかい?とか、いろいろと残念な点はあるものの、総じて泣ける。私の前の席の妙齢の女性はそれこそもう嗚咽して泣いとった。

昭和には、ああいうヤンキーがいたんですよ、確かに。 今盛り髪とかしてるオネェちゃんのハハの世代ですよ、ええ。まーヤンキーの系譜は平成の世にも確実に受け継がれて言ってるんだと思うけど。

映画は原作より何かとキレイめで、主人公や友達の家庭環境など、いろんなエグイところはオブラートにくるんであってウソクサイ仕上がりにはなってるんだけど、それでも泣けた。 たぶん原作思い出して泣けたような気がしますが、まー「女の子ものがたり」は映画としてはとても残念だけど「女の子ものがたり」とサイバラファンにはそれほど嫌がられないものになってる気がします。

それ以外、道がないように、だんだんとヤンキー化してゆく少女の、何と切ないこと。 女の子はいつも不安でいっぱいなんだよね。