のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

ソウルガールもいたんだよ

ま、今度の月曜にも葉加瀬太郎コンサート行くんだけれども、それは置いといて、ワタクシ的に2010年締めくくりのLIVEとなる「佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー Part2 全国クラブ・サーキット・ツアー『ソウルボーイへの伝言』」熊本公演(な、長い)。
昨年7月の福岡LIVE以来の元春、あの日と同じCOYOTE BANDを率いてのオールスタンディングLIVEです。ええ、もちろんワタクシご贔屓のCurly Giraffeこと高桑圭氏(Bass)も一緒に♪
例によって観客の年齢層は高いわけですが超満員。上通りアーケードに整然と並ぶその光景はあたかもPTA総会とか中間管理職とその妻の集いとか、そんな感じ?(ま、私も例外なくその1人)・・・なんかみんな意気込みいっぱいの晴れがましい表情。そう、アナタも私も昔取った杵柄、じゃない、堂々30年越しの(ま、途中いろいろあったにしても)、筋金入りの、生粋の、元春ファンなんですってば!

いやー熱かった。何がってファンの声援が。セトリがまた超“攻め”の曲ばかり。バラードでまったりとか一切なし。それがいいんだよねー。元気が出る。元春も元気、僕らも元気、よかった、オレタチまだまだがんばれる!みたいな、全編元気注入、LOVE注入なライブでしたよ、ええ。

30年のキャリアを持つ元春ですので、ファン層年齢高めとはいえ80年代デビュー当時からのファンもいれば、90年代からのファンもいて、一緒に歌える曲が微妙にバラけてるものオモシロイねぇ。90年代の曲なんかはもう、元春の声より後ろのお兄さんの歌声の方がよく聞こえていたくらい。お兄さんカラオケで熱唱してた世代なんだな。私などは古手のファンで一時期音楽全般から疎遠になっていたりもして'90年代初頭の曲は抜け落ちているんだよね。

しかしCOYOTE BANDは本当にすごい。前回ツアーよりさらにすごくなってる。しかもミキシングもいいのでしょう、耳が割れない(笑)。ものすごくクリアでパワーのある、いい演奏でした。

このところ賞賛の一方で、元春の声が昔ほど出てないっていう意見をネット上で時々目にするわけですが、その辺はもうどうでもいいじゃん、みんなで歌えばいいじゃん、ってんじゃダメでしょうか? 昔の爆発的パワーを持った声とはまた違った、今の年齢なり今の気持ちなりの素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたんだ、と私などは思います。
2回目アンコールの3曲目、最後の最後に飛び出した「SOMEDAY」ではもう、不覚にも落涙。イントロから♪街の歌が聞こえてきて〜・・・・って歌詞でもうダメ。泣けたー。歌詞がいちいち染みたー。
元春と出会った30年前。元春の始まりをリアルに見れた幸せ。そして30年後、こうして互いに元気で(笑)ライブハウスで再会する幸せ。今夜あの空間には愛とか幸せとか希望とかそういう、普段は照れるようなキラキラの言葉や思いが溢れていたんだよ。