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のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

特別な、3月12日

3月12日は、元々既に「特別な日」だったんだ。
地元の話で言えば、九州新幹線全線開業の記念すべき日であり、それに伴う関連祝賀行事も各地で予定されており、そんな地元のお祝いムードをよそに、私個人的にはついに初めてZEPP FUKUOKAACIDMANライブ! さらに1週間後にはGRAPEVINEの福岡→熊本ライブが控えていて、まさに満を持してのお祭り2WEEKになる、はずでした。
しかし、もう、そんなテンション高いお祭り気分では到底いられません。
東北を中心とする、本当に未曾有の、凄惨な大地震。まだ刻々と被害は拡大していて予断を許さない、この状況。流されていく船、家、集落、車。
それを時々刻々TVで見ながら、頭の片隅で、いや大部分で「明日のACIDMANライブは開催されるのかしら?来週のGRAPEVINEは?」と考えている自分が、何だか不謹慎なような軽いヤツのような(たぶん、どっちも当たりです)。
九州は直接的被害を受けてはいませんが、各種イベントは軒並み自粛・延期・中止。それはそうです、これは同じ国に起こった悲しい出来事、それをまざまざと目の当たりにしながら、ライブでハイテンションに盛り上がれるものなのか?
しかし、結論としては、・・・・私は行きました。ACIDMANオオキノブオ氏がHP上に「こんな時だからこそやります」と書いていたから。
初めて見るACIDMANのライブは、期待通り、いやそれ以上の素晴らしいものでした。「今日は歌うというより祈ります」ときっぱり言い切って、渾身の歌を演奏を聴かせてくれました。オオキさんの言葉をいちいち私の主観で書くと誤解を生みかもしれないので控えますが、災害が起きて以来の私の逡巡など本当にちっぽけなものだったと気づかされました。考えるべきはその先にあるんだな、と。

奇しくも同じ時間、四国ではGRAPEVINEのライブが行われていたのです。「僕らはとにかく一生懸命演奏するだけです」といつも通り、これまた素晴らしいライブだったそうです。
次の土曜(福岡)、月曜(熊本)も予定通り行われると信じていますが、東日本の交通事情や被災地の状況からいって、今後北上していく予定のコンサートツアー、開催が危ぶまれます。
バインだけでなくACIDMANの19日の仙台、その後の新潟も微妙。他の多くのバンド、アーティストも同様でしょう。

贔屓のバンドがらみで災害を云々するなんて不謹慎?と思わなくもなかったのですが、今はそう思いません。複雑な思いを抱えながら出かけたライブでしたが行ってよかった。ACIDMANに感謝したいし、私も助けを必要としてる人達に対して私なりに出来ることをしたいと強く思う。今日はやっぱり「特別な日」で、この日を忘れることはないでしょう。

日付変わって今日は佐野元春氏の誕生日。3/12・13は元春の30周年アニバーサリーツアーファイナル2daysが東京で行われる予定でしたが、今回の震災により中止。幻となったツアーファイナル。なんという皮肉な結末。
私はファイナルに行く予定なかったとはいえ長いツアー期間中、熊本・福岡でそれぞれ違ったタイプのコンサートを見ることが出来たのでファイナルが中止になったのはすごく残念。でも仕方ありませんね。
両日中止の発表があった今日、HP上に誕生日に寄せた元春の詩が掲載されました。万感の思いを込めた勇気ある詩だと私は思いました。ACIDMANオオキ氏が言っていたのもこれに近いことだったんだな。

「それを『希望』と名づけよう」佐野元春