克己心と書いてコッキシンと読む
今週あたりから徐々にスケジュールがごちゃつき始めます。ハイ、わかってたこと。まだ今のところ巻き気味に進めてるからコワくなーい。ヤマは来週か。いやその次か。ちょっとやってみないとわからん感じ。などと言うと売れっ子みたいですけど、それを喜べるのは無事終わってからの話。
今日はとあるクルーとロケに行きました。その方々とは今から4年ぐらい前にある物件でご一緒したんですが、なかなか厄介な仕事で、まぁ詳細は書きませんが、心が穏やかでないからか私もありえない凡ミスを繰り返すし、なんやかんやでもうホント「こんな仕事辞めてやる」と本気で思った、思い出深い仕事です。漱石まで嫌いになりました(今はそんなこたぁないが)。
あれほど現場をコントロールできなかったロケはいまだかつてないかも。思い出深いと書きましたがあまり思い出したくないやつです。
その時一緒だったカメラマンと音声さんと、4年ぶりに組んだわけですが、思いの外とってもスムーズでした(別に今日の私の仕事っぷりがすごくキレキレだったとかそーゆー事実はない)。
もともとその人たちは思いやりのあるやさしい人たちで優秀な技術者ですしね。彼らに対しては何のわだかまりもありません。
気持ちに余裕がない仕事は、やっぱり仕上がりも良くないし、何というか、自分の懐に入ってない感じがします。
4年前のソレがまさにそうでした。
誰のせいでもなく自分がダメだった。
その阿蘇ロケは「自分ダメな例」として常に頭の隅っこに貼り付けてあります。
今日の仕事を淡々と穏やかに終えられて良かった。克己心、という言葉が浮かぶあたり、やっぱ若干の気負いはあったでしょうか。ま、そんなことを思う自分、案外嫌いじゃないっす。