のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

そんなことを思うのも、若くなくなったからかしら?

今日「探偵ナイトスクープ」見ていて思ったのですが、これだけ高齢化社会でさ、こんだけお年寄りが元気いっぱいの世の中だとさ、テレビに出ているタレントさんがシロウトさんと絡む時、あまり気安く「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼びかけてはいけないね。

今日見たのはレポーターがカンニング竹山で、相手のシロウトさんは74歳の女性。
その方、オウムをペットとして40年間飼育しているんですが、高齢になってきたし、自分が死んだ後のオウムの行く末が気にかかって仕方ない、聞くところによればオウムは100年生きるらしいし、自分はせいぜいあと数年しか生きないだろうに残りの60年近くオウムはどこでどう生きていくのかと思うと夜も眠れない、何とか今のうちにオウムをもらってくれる人を探したい、というご依頼。

ま、その女性は年齢のわりに少々お歳を召して見える方だったのは確かだけど、カンニング竹山氏がその女性に繰り返し「おばあちゃん」と話しかけるのがけっこう気になりました。
74歳っつーとウチの母親とあまり変わらない年頃ですけど、たぶんウチの母だと、こんなに何度も「おばあちゃん」って話しかけられたら怒るんじゃないかと思います。いえ別にウチの母、異常に見た目若いわけじゃなく、ナイトスクープに出ていた女性とそう大して変わらないと思うんですけど、それでも孫以外からの「おばあちゃん」「ばあちゃん」「ばあさん」の呼称は受け入れないような気がします。

みのもんたみたいに「お嬢さん」なんて呼ぶ必要はないと思いますけど、私はロケ先などで取材相手の妙齢のご婦人のことは基本的に名字か、ちょっとうち解けたら名前で呼ぶようにしています。男性でももちろんそうです。
だってねー、どういう形状だと「おばあちゃん」と呼んでいいのか、私にはわかりません。白髪なら、シワがあれば、腰が曲がってれば、・・・・どれも老化を示すものではありますが、それによって私にとっての「じいちゃん」「ばあちゃん」の基準になると考えるにはあまりに曖昧だし。実際、最近の高齢者は非常に元気なので、身内でない人にジジババとは呼ばれたくはないのではないか、と。
ジジババと呼ばれるのを拒否して孫に「グランマ」と呼んで♪とか強要するお祖母様もいかがなものかと思いますけど、そうしてほしいならソレもよろしいかと。

くだんの「探偵ナイトスクープ」は、結局100年生きると思われたそのオウムはキボウシインコと呼ばれる絶滅危惧種で、平均寿命は40年前後。つまり既に余命幾ばくもないといっていい年齢で確実にこの女性より先に逝く、ってことで、かの女性の「じゃあ、連れて帰ろうかねぇ・・・」という独白でめでたく終了。何だか笑っていいのかわかりませんが、シンミリのち苦笑、という展開でした。