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のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

「いのちの食べ方」を見た。

※ちょっと手抜きですが、mixiからの転載+加筆です。

はい、これを観るとワンシーズン もつ鍋が食べられなくなると評判の映画 「いのちの食べ方」をついに観ました。

平日だというのに席は6割がた埋まり、 この手の映画にしてはかなりの盛況ぶり。 ちなみにこの映画館では「母べぇ」「L~Change the World」とこの「いのちの食べ方」がいずれもヒット、唯一コケてるのがジョニー・デップの「スウィニー・トッド」という状況だそうで。

で、「いのちの食べ方」。
ナレーションも文字スーパーの解説も音楽もなく、 ひたすら、牛や豚や鶏がアレされて肉になっていくサマを、 淡々と、ただ淡々と。

他に登場する大規模農法のピーマン、トマト、ひまわり(アブラ用でしょうね)などの野菜同様、 動物は“栽培”されてる作物なのだなぁーと思った次第。

ここで 「かわいそう」とか 「もうお肉食べられない(涙)」という感慨は あえて持つまいと思うわけですが、いたいけなヒヨコや豚さんの手荒な扱いや、牛の屠殺シーン、スパッと腹を割かれる豚、などなどのシーンは潔いほど真正面から撮られており、「心臓の弱い方やお子様は見ないで下さい」との注意書きもいるかもしれません。

しかしですね、撮影自体は非常に美しいんです。ただダラダラ撮った記録映画じゃありません。アングルや撮影手法など、入念に練られた、立派な仕事だと思います。ショッキングではあっても、けしてショック狙いの映画ではありません。

それにしても、生きた動物を肉、つまり商品にするために、 なんとまあ膨大な、特殊な機械があることか。
豚の足先(いわゆる豚足)のみ次々に切り取るヤツとか、 牛を二枚下ろしにする大きなノコギリとか、まさにリーサルウエポン。
あれを一日中、淡々と操ってる食肉工場の人たち。

対比なのか、工場や農場で働く人たちの昼食シーンを何だか丹念にじんわりワンカットで何度も撮ってありましたが、 だいたい質素な手製のサンドイッチなどでしたね。 たぶん賃金はそう高くないのでしょう。
ああした工場は匂いも強烈でしょうし、ランチ時にあんまりボリューミーなハンバーガーなどは食べたくないかもしれませんね。