読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

のりしろと脚注のはざま

のりしろとのびしろは似てるけどだいぶ違う

空気人形

師走に入ってしまいました。年末進行真っ只中。・・・・とはいえ大きい山はまだこれからやってくるのでありまして、今は逆にちょっと平穏な日々で、それが何だか落ち着かないとゆーモヤモヤした感じ(わかりづらかろう)。
ま、どーせモヤモヤ何も進まないんだし、水曜は映画がレディースデーで1000円だし、ってんで、行ってまいりました「空気人形」。
是枝裕和監督って好きなんです。好きって言っても全て無条件に好きというのではなく、「歩いても歩いても」が大好き、でも「ワンダフルライフ」とか「ディスタンス」「誰も知らない」はあまり好きでない、そしてCurly Giraffeが出てるからあんなに観ようと意気込んでいた「大丈夫であるように」は見逃しているという、一概にファンとは言えない状況。「空気人形」は、ARATAが出ているので観たい、クセ者板尾創路も出てるし、ペ・ドゥナは「リンダ リンダ リンダ」に出ていましたよね?くらいの予備知識でしたが、予告編が非常に良かった、静謐で切なくて。

で、観ました。・・・・結論から言うと、なんかいろいろ残念。ネタバレになるから多くのことが書けないわけですが、特に後半の、てかクライマックスがアレでいいのか? あんなふうな帰結を私はまずもって望んでいなかったので、大いに落胆した。まぁー甘いのかもしれんけどよ、私なんかは是枝監督とかテレビマンユニオンの人々ほどアタマ良くないけれどもよ、どっちにしろ空気人形が不意に心を持つに至った、みたいなファンタジーなんだからよ、もーちょっとホッコリしたラストにするとか、哀しくてもいいけどああいったある意味グロい話に持って行かなくても(ああ、これ以上は言えない!)、とか、いろいろ思ったわけです。

なんてーの? ワタクシARATAはかなり応援してはいるのですが、なーんか今回も(今回も、というのは「蛇にピアス」「連合赤軍」に続いてという意味ですけど)どーしてか最後必ず共感できにくいキャラになっていくんですねー。それは脚本演出のせいかARATAの演技のせいか、だんだんわからなくなってきました。
確かにねー、この映画ではARATAくんのキャラが十分固まってない感じがするんです。ま、あの、レンタルビデオショップで息を吹き込むところとか、なかなかSEXYで素敵なシーンですが、劇中のARATAの部屋はやたらオシャレで高そうなマンションで、なーんか違和感が。レンタルビデオショップの店員さんなのに。
もしかすると、ARATAはエリートサラリーマンだったんだけど恋人だか妻だかを事故か何かで(しかも自分のせいで)失って、自暴自棄になったり心を病んだりして、このところようやく「リハビリ的に」レンタルビデオショップで働くようになった、みたいな経緯があるのかもしれん。しかしその辺は定かでない。

板尾はこーゆー役合いますねぇ。でもってペ・ドゥナ! ええもう思い切りよく脱いでます。しかも本当にもうきれいなカラダ。心を持ってしまった人形の役なんて、変にナマ身感のある、そこいらの女優が演じたら、そりゃもー目も当てられないと思うんですけど、ペ・ドゥナはこれ以上ないくらいのはまり役でしたねぇ。萌え系好きの殿方ならば、また違った感慨(と興奮)を抱くことでしょう(正直この映画、DVD出てもレンタルでは借りたくないです、いろんなところでオカズにされていそうで←オイッ)。

そうそうオダギリジョーも出ていましたが、あの役、オダギリである必要あるかなー。いかにも友情出演みたいな、「いいこと言いにやってきました」的な出方でなーんか浮いてる感じが・・・・。

なんか否定的なことばっか書いてるよーな気もしますが、観て良かったです。個人的に2度3度観たい映画ではないけれども。